俺たちの妹・2
「さ、あまり待たせちゃいけないし着替えよ?」

桜は私の肩に手を置いて着替えるように促した。


みんな、それぞれ水着を出して着替え出す。


私も桜が選んでくれた水着を着る。

水着ってほんと下着見たい………


「やっぱりみぃには黒よね〜」

私の水着を見て、しみじみ言葉を紡ぐ桜。

「肌の白さが際立ってるね」

「それにしても細〜い」

華ちゃん、香穂ちゃんが便乗してきた。


「そんな事言われても何も出ないよ……」

「「いやいや、何も期待してないから」」

2人に声を合わせられた。

「ふふ。葵ビックリすると思うよ」

「……………似合ってる?」

「もちろん。私が見立てたんだし、完璧。でも、後でパーカーは羽織ってた方がいいからね?」

「分かった」

「じゃぁ、行こっか」

華ちゃんの言葉でみんなでお庭に出る。




葵に一番に見て欲しくて、葵のそばへ行った。


私を視界に入れた途端、呆然とする葵。

やっぱりやめた方が良かったのかな……

だんだん不安になる……


「………ど、どうかな?」

勇気を出して聞いてみた。

「みぃ、可愛いよ。誰にも見せたくないくらい……」

葵は嬉しい言葉をくれた。

「ほんと?水着着るの迷ったんだけど、葵が喜んでくれたなら、やめないで良かった」

桜の言う通り、葵は喜んでくれた。

「みぃの水着姿は貴重だからね。でも、日に焼けるといけないから、手に持ってるパーカーは羽織ってね」

葵は、桜と一緒で、パーカーは羽織るように言ってきた。

日焼けしたら熱が出るから危惧してるんだろうな……

みんなに心配かけちゃダメだしね……

「分かった」
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