俺たちの妹・2
話し声が聞こえて目が覚めた。
「あ、みぃ起きた?」
そう言ったのは葵。
葵、つーくん、ひな兄で話していたみたい。
「美晴?体どんな感じ?」
ひな兄が、ベッドの側まで来てくれた。
「うん。怠さも頭痛も少しマシかな……」
「目眩と息苦しさはまだあるんだね?」
つーくんに指摘されて頷いた。
「少し酸素マスクつけておこうか。
目眩を抑える点滴も入れておくよ。
それに今日はお泊りした方が良さそうかも。今日発作出てないでしょ?出そうな感じって言ってたから、発作起こる可能性大きいと思うんだ……」
確かに家に一人の時に発作になったら怖いな……
「発作起きてすぐに処置できる方がみぃにとってもいいだろうから、今日は様子見でお泊まりね」。
もう決定事項だった。
「……分かった」
「ただし、今日は葵が側にいる事を許可する」
「え?」
「葵がみぃの病室に泊まっていいよ」
「ほんとに?」
「もちろん。葵はみぃに無茶させないしね」
「……つーくんありがとう」
思いがけないプレゼントだった。
大学生最初の夏休み、楽しい思い出が更に増えた瞬間だった。
少しベッドを起こして、もたれる……
すぐに退院できたら、葵とまたお出かけしたいな………
邪魔な酸素マスクを鬱陶しく思いながら思った事だった。
「あ、みぃ起きた?」
そう言ったのは葵。
葵、つーくん、ひな兄で話していたみたい。
「美晴?体どんな感じ?」
ひな兄が、ベッドの側まで来てくれた。
「うん。怠さも頭痛も少しマシかな……」
「目眩と息苦しさはまだあるんだね?」
つーくんに指摘されて頷いた。
「少し酸素マスクつけておこうか。
目眩を抑える点滴も入れておくよ。
それに今日はお泊りした方が良さそうかも。今日発作出てないでしょ?出そうな感じって言ってたから、発作起こる可能性大きいと思うんだ……」
確かに家に一人の時に発作になったら怖いな……
「発作起きてすぐに処置できる方がみぃにとってもいいだろうから、今日は様子見でお泊まりね」。
もう決定事項だった。
「……分かった」
「ただし、今日は葵が側にいる事を許可する」
「え?」
「葵がみぃの病室に泊まっていいよ」
「ほんとに?」
「もちろん。葵はみぃに無茶させないしね」
「……つーくんありがとう」
思いがけないプレゼントだった。
大学生最初の夏休み、楽しい思い出が更に増えた瞬間だった。
少しベッドを起こして、もたれる……
すぐに退院できたら、葵とまたお出かけしたいな………
邪魔な酸素マスクを鬱陶しく思いながら思った事だった。