俺たちの妹・2
少しすると美晴が目を覚まして、葵が泊まることを伝えると、喜んでいた。


俺は葵が側にいる事で安心して、残りの仕事に取り組めた。

夜勤が始まるまで美晴の部屋で過ごそうと思い、病室へ行った。

寝ていたらダメだからノックはしない。

そっとドアを開けると美晴は眠っていた。

葵は椅子に座って本を読んでいた。

「あ、ひな兄。お疲れ様」

「美晴はどう?」

「あれから目眩はマシになったって嬉しそうにしてたよ」

「そっか。発作は…」

「まだ起きてない」

すかさず答えるところが、葵も緊張してるんだろう……

「大丈夫だよ。今日は俺が夜勤だし対処出来る」

司さんは今日は帰ってもらった。

だいぶ渋られたけど……

でもまた倒れられたら困るんだ。

俺は美晴の事をよく分かってるからという理由を全面に出して、明日お願いしますと伝えたんだ。

司さんさんもギリギリまで居てくれてたみたいだけど、なんとか美晴の発作も起きなかったみたいだ。

「葵?もし発作起きたら、俺の携帯に繋いで?」

「ナースコールじゃなくて?」

「ナースコールもだけど、俺にも教えて」

「分かった」

葵には言えないけど、なんか嫌な予感がするんだよ………

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