俺たちの妹・2
「ふふ。だからみぃは余計な事気にしなくていいの。今は安静にして体力戻して?」

「………わかった」

そう言うと、葵はぎゅっと私を抱きしめた。

「あ、おい?」

突然の事で驚いた。

「みぃ。側にいることは、全然負担になんてなってないから、不安にならないで?俺は好きでみぃの側にいるんだからね」

葵の言葉に胸が熱くなった。






すると突然、葵が腕を伸ばして私と葵の間に空間が生まれた。

「ねぇ、みぃ。今辛くない?」

突然の葵の言葉に驚いた。

「……へ?ど、どうして?」

「……なんか熱い気がする」

やばい、バレちゃったかな……


少し前からいつもの怠さが増した気がしてたんだ………


そう思っていたら突然葵は私のおでこに手を当ててきた。


「え?」

「………熱あると思う」

「………」

バレちゃった……

「体、しんどくない?」

「ちょっとだけ……」

「………ずっと我慢してたの?」

葵の視線が怖い……

そう思ってたら、一瞬で体温計を挟まれて、身動きができない状態になった。


「あ、おい?」

「ちょっと静かにしてよっか」

「………うん」

なんだか葵の表情が真剣過ぎて、何も言えなかった。

退院してから、ずっと本調子ではなかったから、体の怠さはずっとあったけど
、さっきから更に増してきてしまった……

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