俺たちの妹・2
意外な所で共通点が見つかり、母さんと彩はうち解けていった。



カチャ……

控えめな音がリビングに広がった。

ドアを開けたのは、困った顔をした日向だった。

「日向、みぃちゃんはどう?」

母さんはみぃの状態が気になる様だ。

「少し熱が上がってきてるかな……まだ大丈夫だとは思うけどね。
あ、彩さんこんにちは」

「日向くん、こんにちは。
久しぶりね。元気にしてた?」

「はい、俺の元気をみぃに分けてあげたいくらいです」

「ふふ。日向くんは基本元気だもんね」


「あら、2人とも仲良しなのね」

「母さん、みぃの保健室の先生だったから、迎えに行ったらいるんだよ」

「そうなのね。みぃちゃん見に行ってもいいかしら?」

「うん、今は寝てるけどね」

俺の言葉をきいて、母さんはみぃの部屋へ行った。

「日向」

「何?」

「もし辛そうなら、頼むな」

「やっぱり兄貴はお見通しだな」

「伊達に医者やってなかったからね」

「え?みぃちゃん大丈夫なの?」

彩は驚いている。

「これ以上熱が上がったら連れて行こうかなと思ってます」
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