俺たちの妹・2

「わたし……」

「彩は帰らなくていいからね。
こうなる事は予想が付いてたし、それを分かってて彩を呼んでるんだ 。
決めたのは父さんと母さんだからね」

俺は帰ろうとする彩を止めた。

「でも、みぃちゃん心配だよ」

「だから、日向が居るの」

「日向くん?」

「日向の判断で病院へつれて行ってくれるから。だから彩は気にしなくていいからね」

「でも……」

不安そうな彩。

俺は彩の手を握り目線を合わせるために屈んだ。

「父さんも母さんも彩に会うの楽しみにしてたんだ。もちろんみぃもね。
みぃのためにも帰らないで?
みぃが自分の体調のせいで中止になったなんて分かったら悲しむから……」

「分かった。彼方、ありがとね」

納得してくれたみたいで良かった……
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