俺たちの妹・2
「桜、おはよ。体調はどう?」

次の日の朝、司の声で起こされた。



体は昨日までのダルさが嘘みたいに軽くなっていた。

「おはよ。体が軽くなったっっ‼︎
もう大丈夫みたい。…………良かった」

思わずホッと出た一言。


長引くのは周りに迷惑掛けちゃうし、嫌だったから……


私のおでこに手を当てて、

「熱はもう下がったな。良かったよ」

優しく微笑んでくれた司。

「司、色々ありがとね」

「俺は何もしてないよ。彼氏としてやりたかった事をしてるだけだから」


「でも、側にいてくれて嬉しかった」

「ふふ。俺はいつでも側に居たいと思ってるから、どんな桜でも一緒に居れて嬉しかったよ」


なんて嬉しい言葉をくれた司。

「っっ……司」

ベッドに座る私をそっと抱きしめてきた司。


「次の休みはデートしような」

私の耳元で嬉しい言葉をそっと囁いた。


「うんっっ」


「じゃぁ仕事行ってくる」


「頑張ってね」

格好いい余韻だけ残して、仕事に行った司。

私も復活出来たし、色々頑張ろうっと。
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