俺たちの妹・2


長かった夏休みが終わり、普段の生活が戻ってきた。


私の体調はなんだかここの所、一進一退な気がする。



良くなったかな…と思ったら体調を崩したりする事が多くなっていて……


最近は、夏休みにみんなとお出掛け出来たのが不思議なくらい絶不調だった。



その日は丁度休日で、葵が私の部屋へやって来ていた。


普段は穏やかな時間を過ごす私達。


だけど、少しだけ体調が悪かった私は、葵にどうしても会いたくて、その事を内緒にする事にしたの。





でも葵はすぐに見抜いちゃう訳で……


「みぃ……。体調悪いよね」


「…………大丈夫」

私を見ただけで体調を見抜いちゃう葵って一体……


「顔色よくないよ?」


そう言ってそっとおでこに手を当てた葵。

「…………」


困った顔をした葵は


「とりあえず横になろうか。俺も側にいるから」

そう言って、私をソファーから抱き上げて、ベッドに座らせた。

「…………どうしても?」

「どうしても。眠らなくてもいいから 横になろう?」

「…………わかった」


ここで我儘を言って困らせたくはないもんね……


「いつから体調悪かったの?」

体調が悪い事は前提なんだ……
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