俺たちの妹・2
「兄貴、ちょっといい?」

俺はリビングに居た兄貴に声をかけた。

「ん?どうした?」

「美晴なんだけど、ちょっと喘鳴聞こえるんだ」

「え?」

「さっき部屋に見に行ったら、寝てたんだけど、ちょっと苦しそうでさ……
もしかしたら発作に繋がるかも知れない。明日、美晴も参加する予定だろ?
家の方がいいんじゃないかと思ってさ…」


「………そうだな。ちょっと相談してみるよ。日向、ありがとな」

兄貴はそう行って父さんの部屋へ入っていた。


相談って言っても、もう決まってるようなもんだけどな……

俺はもう一度美晴の部屋の前に立った。


ケホケホッ…ケホケホッ…

中から咳が聞こえた。
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