俺たちの妹・2
「みぃちゃんっっ」

つーくんじゃない人が来た。




………どこかで見た事あるかも……



「…………いっくん?」

私の言葉を聞いて、にっこり笑ってくれた。

「よく覚えてくれてたね」


やっぱり、いっくんだった。

「葵に抱えられて運ばれてきて驚いたよ。まだ熱が高いからここで様子見てるんだ。日向も彼方も心配してるよ」


「…………ごめんなさい」

「みぃちゃんが悪い訳じゃないよ。ただ、無茶したんじゃない?一緒にいた葵が驚いてたよ。今、体調はどう?」

いっくんは優しく聞いてくれた。


「…………だい「大丈夫な訳ないだろうっっ」」

突然言葉を遮ったのは、いっくんじゃなかった。


「…………つ、くん」

つーくんがいっくんの後ろから出てきた。

「ほんとに無茶して……3日も眠ってたんだからね。それに結構前から体調良くなかったよね?みんな心配してるんだからな」

あまり怒らないつーくんが怒ってる………


「ごめんなさい………」


「体調は?辛いだろう?」

私が謝ると、つーくんは眉を下げて、心配そうな顔をした。


「…………暑くて、怠くて、起き上がれない」

「それから?」


つーくんはそれだけじゃ諦めてくれなかった。

「…………少し息苦しくて、ぐるぐる回ってる」


「吐き気は?」


「…………ない」


「でも、目眩があるなら、やばいよな……」


つーくんは困った顔をしながら私の頭を撫でた。
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