俺たちの妹・2
更にみぃは爆弾を落とす。


「この事は葵には内緒にしててね」

「どうして……」

「今より心配かける事になるし、後半年は今までの様なカップルでいたいの……」


みぃは一人で抱え込もうとしている……

頼れる人は周りに沢山いるのに……



「でも葵はほんとの事を知った時……」

「…………怒るかな……」

「分からないけど、俺なら嫌だな……彼女の事は全部知っていたい。いい事も悪い事も」

俺の言葉にみぃは、大きな目を更に大きく見開いた。


「どうして?悪い事は知りたくないでしょ?」

「みぃは、男心っていうのが分かってないな。男はね、好きな女の子の事は何でも知っていたいんだよ。他の人が知らない事を知ってるってだけで、優越感感じちゃうからね」

「……そうなんだ」

「だからさ、内緒にするより、打ち明けた方が今より仲良くなれるよ」


「迷惑じゃない?」

「もちろん。葵の性格からして彼女の事を迷惑に思う事はないと思うよ」

「じゃぁ、相談してみようかな……」

「ふふ。それがいいよ」

「つーくん、ありがとう」


みぃの気持ちが前を向いてくれて良かった。


後はこれから体調が今より悪くならない様にするのが、俺たちの仕事だな……
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