俺たちの妹・2
「俺はイヤな思いしてないよ?驚いたけどね。それより、話してくれた事の方が凄く嬉しい」

「え?……」

「1人で悩んでないで、俺に話してくれた事が嬉しいよ。みぃ、ありがとう」

葵はにっこり笑って、私の頭をポンポンっと撫でた。



つーくんの言ってた通りだった……


葵が体の丈夫な女の子と付き合っていたら、しなくていい心配を沢山させてしまっているのに、話してくれて嬉しいって言ってくれた。


「……ッ‼︎……ふぇ……」

目の前がだんだん滲んできた。

「はは、みぃは泣き虫だな〜」

葵は笑って私を包んでくれた。

「ひっく……だって〜」

「不安だったの?」

葵の言葉に頷く。

「大丈夫、俺から離れる事はないから。
だから安心して?」


葵の優しい言葉に心が暖かくなった。

「ありがとう。葵………大好き」

私の言葉に目を大きく見開いた葵。


その後、顔が真っ赤になった。


「ちょ、ちょっと不意打ちはダメだって……」

そう言いながら私の目を掌で覆った。


「ふふ。葵でも照れるんだ」

レアな葵の反応に思わずこぼれた笑み。


「…………やっぱりみぃの笑顔、 好きだな〜」

「突然どうしたの?」

「みぃの笑顔は俺に元気を与えてくれるから。俺にとっては大事なものなんだ」

「じゃぁ、いつでも見れるように側にいてね?」
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