俺たちの妹・2
「それでも伝えないと……
美晴は酷くなったら1人で対処出来なくなるから、大変な事になるんだぞ」

俺の言葉を聞いて、ウルウルと瞳を潤ませ始めた。


や、やばい……

言い過ぎたか…?


「み、美晴?」


ポロポロ涙をこぼし始めた美晴。


カチャ

タイミング良く、兄貴が入ってきた。

「みぃ?どうした?」

美晴のベッドに近寄る兄貴。

「………ごめんなさい」

「ん?何がごめんなさい?」

「発作起こして……
前兆伝えなくてごめんなさい」

兄貴はチラッと俺を見てから美晴の頭を撫でた。

「今回は日向が見つけてくれたから良かったけど、1人だったらどうなってたと思う?」

「……………意識、なくなってたのかも……」

「うん、多分なくなってるだろうね……」

「…………ひなにぃ、ごめんね」

兄貴の言葉を聞いて、俺に謝る美晴。

「美晴が謝る事ないよ。悪い事はしてないんだし。
ただ、心配だから、今度からはちゃんと教えて」

「うん……」
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