俺たちの妹・2
「司、凄いね」
桜が司さんに視線を向けた。
「俺もこんなに近くでは初めて見たよ。
ほんと、神秘的だな……お腹の中で赤ちゃんを育てるって、ほんと凄い事だよな……」
にっこり笑う司さん。
「俺も日向も母さんがみぃを妊娠してる時の記憶があったから、彩の妊婦姿を見ても何だか懐かしいって思ったよ。
でも、自分の愛しい人が自分の子を宿してくれているって事は、言葉には変えられないくらい嬉しい事だよ」
かな兄も嬉しそうに笑ってる。
赤ちゃんが生まれてくるって事は、周りも幸せな気持ちにするんだろうな……
「あ、そうだ……
葵は多分みぃから聞いたと思うんだけど」
そう前置きをして、司さんが喋り始めた。
「みぃね、次に長期入院する様な体調不良があれば、大学をやめてもらおうかと思って……」
「え?」
いち早く反応したのは桜だった。
「みぃにはやっぱり負担なんだよ。通学する事が……」
「でも、高校までは大丈夫だったじゃない。今も葵の車で行ってるよ?」
「今までは学校までの距離が短かったからね。大学は遠いだろ?」
「そうたけど……」
「みぃは納得してるのか?」
今まで司さんと桜のやり取りを黙って聞いていたかな兄が言葉を発した。
桜が司さんに視線を向けた。
「俺もこんなに近くでは初めて見たよ。
ほんと、神秘的だな……お腹の中で赤ちゃんを育てるって、ほんと凄い事だよな……」
にっこり笑う司さん。
「俺も日向も母さんがみぃを妊娠してる時の記憶があったから、彩の妊婦姿を見ても何だか懐かしいって思ったよ。
でも、自分の愛しい人が自分の子を宿してくれているって事は、言葉には変えられないくらい嬉しい事だよ」
かな兄も嬉しそうに笑ってる。
赤ちゃんが生まれてくるって事は、周りも幸せな気持ちにするんだろうな……
「あ、そうだ……
葵は多分みぃから聞いたと思うんだけど」
そう前置きをして、司さんが喋り始めた。
「みぃね、次に長期入院する様な体調不良があれば、大学をやめてもらおうかと思って……」
「え?」
いち早く反応したのは桜だった。
「みぃにはやっぱり負担なんだよ。通学する事が……」
「でも、高校までは大丈夫だったじゃない。今も葵の車で行ってるよ?」
「今までは学校までの距離が短かったからね。大学は遠いだろ?」
「そうたけど……」
「みぃは納得してるのか?」
今まで司さんと桜のやり取りを黙って聞いていたかな兄が言葉を発した。