俺たちの妹・2
「まぁ、この事については、俺らだけじゃ決められないから、要相談だな……
父さんと母さんにも相談しなきゃだし。日向はいい顔しないだろうな〜。
でも、みぃが自分からやりたいって言った事初めてだし、許しちゃうだろうな」

かな兄は、ひな兄の行動を推測して笑ってる。






カチャ……

暫くしてみぃが起きてきた。

まだ寝ぼけ眼で、フラフラと視線を彷徨わせている。

みぃは俺を見つけると、にっこり笑って、俺に抱きついてきた。



「ふふ、みぃちゃん周りが見えてないね」

彩さんがかな兄に耳打ちする声が聞こえた。

「みぃにとって葵は、安心できる場所だからね」

かな兄も、暖かい眼差しで目てくれているから、一安心。


スー、スー……


再び寝息を立て始めたみぃ。


「みぃ、目が覚めて誰も居なかったから不安になったのかな」

桜は、そんな事を言いながら、ブランケットをそっとみぃに掛けてくれた。


ほんと、みぃの周りにはみぃを思ってくれている人が沢山いて有難いな……

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