俺たちの妹・2
誕生

日向side…

長期入院以降、俺たちの心配をよそに、美晴はなんとか体調を整えながら学校に通える範囲で通った。

数日入院する事もあったが、長期までには至らず、俺も兄貴も司さんもヒヤヒヤしながらも見守った。



「美晴?おはよ。診察させて?」

朝、美晴の部屋へ行き、診察する事が日課になっている。

「ん……ひな兄、おはよ」

まだベッドの中の美晴はゆっくり目を開けた。

「体調はどう?」

「ん……今日も大丈夫」

無事に進級出来る目処が立った頃にようやく大学生活に慣れてきた美晴の体調は最近落ち着いてきている。


そして我が家の家族の生活パターンも変化しつつある。

彩さんは8ヶ月を迎える頃、家に一人で居るよりも、人が絶えずいる我が家で一緒に暮らす様になっていた。

そんな彩さんももう臨月。

もうすぐ新しい家族を迎えるんだ……
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