俺たちの妹・2

美晴side…

彩さんがこの家に来るようになって、私達の生活は一変した。

彩さんとかな兄、ひな兄との4人での生活。

とっても楽しいもので、お腹の赤ちゃんの成長も一緒に見れてほんとに素敵な経験になった。



無事に進級できる事になって、私の体も少しは強くなった様に感じていた。


彩さんとののんびり散歩も私にとっては刺激的なもので、毎日お散歩出来るのは凄く嬉しかった。

彩さんはどんどん大きくなるお腹を抱えての散歩は大変そうだったけど、いつも笑顔で沢山お話をしてくれて、私は楽しい時間を過ごしていた。



「みぃちゃん」

「はい」

「この子が生まれても暫くは一緒に住んでもいい?」

「え?」

「彼方と話してたんだけど、人手がある方が、この子の為にもいいかな〜って」

そう、彩さんは里帰りをしない事にしていた。

「私はいいよ。赤ちゃんのいる生活ってした事ないし、一緒にお世話出来るの楽しみ」

私がそう言うと、彩さんはニッコリ笑ってお腹を撫でて、

「良かったね。みぃちゃんが一緒に遊んでくれるって」

赤ちゃんに聞こえる様に優しく話しかけていた。

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