俺たちの妹・2
彼方side…
新を産む時、彩は長い陣痛に耐えて耐えて、無事に出産をした。
陣痛に耐える彩の姿はほんと辛そうで……
普段あまり大声を出さない彩も声をあげて耐えていた。
その代わり、分娩台に移動してからは早かった。
「もう少しで頭見えてきますからね。次の陣痛で頑張っていきんで下さい」
助産師の声に合わせていきむ彩。
「上手ですよ。あ、見えてきましたよ〜。次の陣痛に合わせてまたいきんで下さいね」
「…かな、た」
「ん?」
「も、すぐ、会える、ね………」
「そうだね。もう少しだけ頑張ったら会えるからね」
彩は弱々しく微笑んだ。
「もうすぐ会えますからね。もう一踏ん張りですよ。はい、いきんで〜」
「ふぎゃ〜、ふぎゃ〜」
「おめでとうこざいます。元気な男の子ですよ」
また、天使に出会えた……
「彩、ありがとう。元気な男の子だ」
「うん、彼方も、側にいてくれて、ありがとう」
彩の目からは涙が溢れた。
「さぁ、お母さんですよ」
羊水や血を綺麗に拭き取ってもらった我が子が彩の腕に抱かれていた。
「小さい……可愛い…」
「これから何があっても守らないとな……」
「そうだね」
幸せな瞬間だった。
陣痛に耐える彩の姿はほんと辛そうで……
普段あまり大声を出さない彩も声をあげて耐えていた。
その代わり、分娩台に移動してからは早かった。
「もう少しで頭見えてきますからね。次の陣痛で頑張っていきんで下さい」
助産師の声に合わせていきむ彩。
「上手ですよ。あ、見えてきましたよ〜。次の陣痛に合わせてまたいきんで下さいね」
「…かな、た」
「ん?」
「も、すぐ、会える、ね………」
「そうだね。もう少しだけ頑張ったら会えるからね」
彩は弱々しく微笑んだ。
「もうすぐ会えますからね。もう一踏ん張りですよ。はい、いきんで〜」
「ふぎゃ〜、ふぎゃ〜」
「おめでとうこざいます。元気な男の子ですよ」
また、天使に出会えた……
「彩、ありがとう。元気な男の子だ」
「うん、彼方も、側にいてくれて、ありがとう」
彩の目からは涙が溢れた。
「さぁ、お母さんですよ」
羊水や血を綺麗に拭き取ってもらった我が子が彩の腕に抱かれていた。
「小さい……可愛い…」
「これから何があっても守らないとな……」
「そうだね」
幸せな瞬間だった。