俺たちの妹・2
「…………」

ヘラっと笑うみぃ。

「みぃっっ‼︎」

少し声を大きくすると、ビクっと体を縮こまらせたみぃ。

「…………大丈夫だったんだよ。ひな兄が診てくれてる時は」

「って事は、日向が診なくなってからなんだね」

「…………うん。でも、怠いだけだからへーき」

へーきね………

みぃのへーき程、怪しいものはない。


「今日は、ゆっくりしよう。俺は帰ってきたし、みぃはちょっと休憩だよ」

「っっ‼︎でも、彩さんの方が大変だもん……」


「彩も休める時に休んでるよ。みぃだけで新を見てるんじゃないから、そんな気を張らなくても大丈夫だよ」


俺の言葉を聞いてフッと気を緩めたみぃ。


「そうだよね。私も彩さんの力になりたかったの……でも、今してる事はいい事じゃないね」


「みぃが居てくれてるから、彩も助かってるのは本当だよ。でもみぃが無理しちゃったら、元も子もないだろ?だから今日は休憩な」

俺はみぃの頭を撫でて、布団を掛けた。

「あっくんと明日は会えるかな……」

「みぃの怠さがなくなってたらね」

みぃは、新の事をいつの間にか『あっくん』と呼ぶ様なっていた。

彩も時々呼んでるし、みぃと多くの時を過ごしている事が分かってた。

みぃに無理をさせてたつもりはないけど、みぃも知らないうちに無理してたのかも知れないな……


「新もみぃと会うの楽しみにしてるけど、みぃが無理してたら嬉しくないと思うよ」

「そうだよね……あっくんに会いたいし、無理しない様にする……」
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