俺たちの妹・2

美晴side…

かな兄に体調が少し悪い事が見つかってしまった……

せっかく、あっくんと彩さんとの楽しい時間を楽しみにしていたのに、なくなってしまうかも知れない……

そんなのイヤなのに…




あっくんと生活していくうちに、あっくんの小さな手足や、にっこり笑う顔、何もかもがほんとに可愛くて、いつまでも見ていたい、一緒に居たいと思う存在になっていた。

そして、彩さんが退院してからの1ヶ月は何としても乗り切りたいと思っていたから、その点に関しては乗り切れたんだけど……



やっぱり現れてしまった、体調不良……


やだ……


まだそばに居たいよ……


「みぃ」

色々考えていたら、聴診器を手にしたかな兄がやって来た。


「医者を辞めてから随分経つし、日向に任せてたんだけど 、そうも言ってられないな……」

「どうしても?」

あまり心配掛けたくないし……

「どうしても。俺が嫌なら今から病院行く?」

「今はダメ………」

私の答えに怪訝そうな顔をしたかな兄。

「じゃぁ、尚更診せて」

おずおずと服をあげるとスルッと聴診器が入り込んできた。


「………………」

「………………」

無言の時間が流れた……
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