俺たちの妹・2
「みぃ、やっぱり病院行こう。音があまり良くないよ」

「だ、大丈夫。怠いだけで発作は起きてないから。それに私、まだあっくんと居たいの」

「…………はぁ。……分かった。その代わり、これ以上体調が少しでも悪くなったら強制的に連れてくよ?」

「わ、分かった……」


かな兄は、許してくれた。

でも、ひな兄はどうかな……

まだ帰ってきませんように……



そんな事を考えているうちに、いつしか眠ってしまっていた……








目が醒めると、部屋は薄暗く、違和感を感じた腕を見ると点滴がしてあった……

ひな兄、帰ってきたんだ……


病院に連れて行かれなくて良かった……


ゆっくりベッドから起き上がる。


うん、眩暈もない。

大丈夫……


リビングに向かって歩き出した。
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