俺たちの妹・2
美晴を抱き抱えたまま、司さんの診察室へ急ぐ。

まだ診察は始まってない時間帯だけど、定期検診の日の急変という事で、すぐに診察してもらえる事になった。


コンコンコン

「はい」

「日向です」

ガラッ


俺の言葉を聞いて、司さんは慌ててドアを開けた。

「みぃ……日向、彼方連れてきてくれてありがとう。ベッドに寝かせてあげて」

司さんは美晴を見た瞬間顔を歪ませたが、美晴をベッドへ寝かせるように促した。

「ごめん、俺たちの管理不足だった」

兄貴が司さんに謝った。

「すいません。俺も泊まり込んだりして、ここ数日診れてなかったから……」

「彼方も日向も誰も悪くない。もちろんみぃもね。生活のリズムが変わって体が驚いたのかも知れない。みぃ自身もわからない間に無理をしていたのかも……」

司さんの言葉に俺も兄貴もスッと気持ちが軽くなった。

司さんはみぃのおでこに手を当てて、難しい表情をした。

そして、聴診器をそっと当てた。

「日向、昨日点滴してる?」

「はい。音が悪かったので、常備してる点滴をしました。その後、起きてきた時は少し復活してた様に感じたんです……」

「分かった。ちょっと熱が高いから、下げる点滴と栄養剤入れておくよ。せっかく体重戻ってきてるから、減らしたくないしね」


「お願いします」
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