俺たちの妹・2

美晴side…

新しい学年が始まった。

つーくんから、体調不良が続くと大学を辞めるように言われてから、体調を崩す度にドキドキしていた。

でも、なんとか持ちこたえてくれたので、無事に新しい学年を迎える事が出来た。


かな兄一家はあっくんとの生活も慣れてきた事と言うことで、自分達の家に戻った。

またひな兄と2人での生活が始まっている。


「美晴、おはよ」

そう言って私の部屋へやって来たひな兄。

「ひな兄、おはよ」

「診させてね」

そう言うと、まだベッドにもたれている私に素早く聴診器を滑り込ませる。

体温も計られて、貧血具合も確認される。

進級してから、毎朝一通りの診察を終える事が日課になっている。


「朝ごはん出来てるから行こうか」

「うん」

ひな兄は私を抱き上げて、リビングへ連れて行ってくれた。

「葵は、来週から研修だっけ?」

「うん、そう言ってた」

「送迎はするから、ちゃんと言うんだよ?」

「はぁい……」

やっぱり迷惑掛けちゃってるな……

「気にする事ないよ」

「ひな兄ありがとう」

ひな兄は、いつも優しくて……
たまに怒られたりするけど、私にとってはいつでも頼りになるお兄ちゃん。

ひな兄の優しさにいつも助けられている。


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