俺たちの妹・2
少し眠れた気がする……

でも、体の異様な暑さがあった。


熱、上がってきたのかな……


ふと部屋を見渡すと、鏡に自分が映っていた。

酸素マスクつけて、点滴に繋がれて、ベッドに横たわる姿は重病人みたい……

他の人から見たらこんな風に見えてるんだ……


私だって、家族の誰かが、こんな姿だったら、心配する……



コンコンコン

「みぃちゃん?」

ママが入ってきた。

「………ママ」

「みぃちゃん熱が上がってるって日向が言ってるけど、どう?」

やっぱり上がってるんだ。

「………大丈夫だよ」


「みぃちゃん……」

困った顔をするママ。

「ママ、ごめんね。私のせいで今日の予定が…」

「みぃちゃんが気にする事はないの。
私達家族の中では、みぃちゃんの体調が最優先だもの。
それを受け入れられない人は、家族になんてなれないわ」

ママのハッキリした性格がこんな所で現れてしまった。
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