俺たちの妹・2
「はい、終わり。みぃちゃん頑張ったね」

「…………うん」

あれ、歯切れが悪いな。

そう思ってみぃの顔を伺うと、真っ青だった。

「みぃ、気分悪い?」

「少し……」

「今日本数多かったしな。ちょっと休もうか」

「…………でも」

きっと、実習生の事を気にしてるんだろう。

「みぃちゃん、俺たちの事は気にしなくていいよ。みぃちゃんの体調が優先だからね」

楓の言葉ににっこり微笑んだみぃ。

「ありがとう」

葵がみぃを近くにあるベッドに寝かせた。



「次からは採血、ベッドでやるようにしてくれる?毎回こうなったら大変だし」

俺は前園さんに耳打ちをした。

「分かりました。気をつけます」

前園さんは快く引き受けてくれた。

少しすると、ベッドに凭れたみぃの目がとろんとしてきた。

葵の手を握りながら眠りについてしまった。

「司さん。みぃ眠っちゃいました」

苦笑する葵は、みぃと繋いでいた手をそっと外した。

「顔色も戻ったし、少ししたら大丈夫だと思うから起こそうか」

「分かりました」
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