俺たちの妹・2
「やべ、寝起きのみぃちゃん超可愛い」

「仁っっ!!」

仁と楓の言葉にみぃはハッとした。

「やだ、私みんな居るところで眠っちゃったんだね。ごめんね」

「みぃが気にすることないよ」

「でも……」

「検査の時間内だし、いいんだよ。それだけリラックス出来たって事だしね」

「……うん」

俺と司さんの言葉に少しは納得できたかな……

ゆっくりベッドから降りて、俺の手を握った。

「よし、じゃぁ戻ろうか」




「葵、みんな迷惑してなかった?」

みぃは楓と仁の事が気になるんだろう。

「大丈夫だよ。みぃのお陰で検査に付き合えて、勉強になって喜んでるよ。だから、みぃは気にしなくていいの」

「分かった」

俺の言葉で安心してくれたのか、みぃはいつもの笑顔に戻った。






診察室へ戻った。

「みぃ、ここに座って」

「はい」

みぃは司さんと対面になるいすに座った。

「検査結果は次の検診の時に伝えるね」

「うん」

「ところでさ、最近胸が苦しくなったり、だるかったりする事ない?」

「う~ん。特にないよ」

やっぱり、みぃは気づかないくらいなんだ。

「実はね、さっきの心電図で、少し不整脈の兆候が見えたんだ」

「不整脈……」

「でも、不整脈が起こっててもみぃは分からないんだよね?」

「……うん」

「なら、大丈夫だよ。治療も薬も必要ない程度だから」

「そうなの?」

「うん」

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