俺たちの妹・2

美晴side…

葵が実習に行ってる間、邪魔をしない様に、私からは連絡を入れなかった。

ひな兄やつーくんが葵の頑張ってる姿を見てくれてるし、今は頑張ってもらいたい時だから、変な心配掛けたくなかった。

それでも連絡をくれるのが葵なわけで……


いつも朝に一言メールをくれる。

そのメールで私は元気を貰っていた。

『みぃ、おはよ。今日も司さんに色々教えてもらえる様に頑張ってくるね。
みぃも無理しない様にね』

これだけの言葉だけど、葵の優しさが感じられた。




ひな兄に学校まで送ってもらう事にもらうにも慣れてきたこの頃。

「行ってきます」

「楽しんでおいで。帰りも迎えに来るから連絡してね」

「ありがとう」

何気ない言葉をくれるひな兄は優しいお兄ちゃんだ。


校門をくぐると、

「みぃちゃん、おはよ〜」

華ちゃんが駆け寄ってきてくれた。

「華ちゃんおはよ」

挨拶を交わして、校舎に向かう。

「もう少しで葵くんの実習終わりだね」

「うん。有意義な実習みたいだよ」

「葵くん、流石〜」





「華、おはよ。みぃちゃんもおはよ」

「悠斗、おはよ」

「おはよ、悠斗くん」

講堂に入ると、既に悠斗くんは、来ていた。

「葵、もうすぐ実習終わりだね」

「うん、充実してるみたいだよ。私も2人のおかげで寂しくなかった。ほんとにありがとね」

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