俺たちの妹・2
「みぃちゃんは、何も気にしなくていいのよ。彼方と日向のご飯を久々に食べれる口実が出来たし、みぃちゃんに感謝よ」

ママは、私にこんな事を言ってくれた。

離れて暮らしていたら、あまり連絡が取れないからどう思ってるのか分からなかったけど、こうやって言葉にして伝えてくれると嬉しい。

「私も役に立った?」

「当然」

「良かった……」

「みぃちゃん……早く良くなりますように」

おでこに手を当てて、呟いたママの言葉が心に沁みた。

ママの温かい温もりで、だるい体も少しかるくなった気がした。

うとうとしている時に遠くでママの声が聞こえた。






「みぃちゃん、丈夫に産んであげれなくてごめんね……」


『そんな事気にしなくていいよ』って言いたいのに、睡魔に負けて言えなかった。
< 50 / 612 >

この作品をシェア

pagetop