俺たちの妹・2
「少しお茶でも飲んで待っててね」

葵は、2人にお茶を出した後、キッチンにいる私の側にやってきた。

「みぃ?何考えてるの?」

「え?」

そんな事言われるなんて思ってなくて驚いた。

「あんまりいい事思ってないでしょ?」

葵はなんでもお見通し過ぎて困る……

思わず苦笑した。

「俺はずっとみぃと一緒に居たいって思ってるよ。みぃはそうじゃない?」

「…………でも、葵が大変だよ?」

「大変かどうかは俺が決めるの。みぃが決める事じゃないよ。それに、ずっと一緒に居れるなら、大変な事でも俺は嬉しいよ」

ほんと葵の考えには驚かされる。

「私、きっと葵のお荷物になるよ?」

「ならない」

「葵に何もしてあげられないかも…」

「気にしない」

「入退院ばっかりだよ?」

「それでも一緒に居たい」

「私……」

「俺はどんなみぃでも受け止めるから、だからみぃは不安にならないで?」

いつまで経っても、同じような事を聞いても葵は優しい言葉をくれる。


「葵には幸せになって欲しいの……」

「みぃの側にいる事が俺の幸せだから」


葵の言葉を聞いて、目の前がぼやけてきた。

「…………ふぇ」

私をそっと抱きしめてくれた葵。

「何を心配してたの?俺からみぃの側には離れないよ」

「…………うん」

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