俺たちの妹・2

樹side…

みぃちゃんが夜中に運ばれてきた。

夜中だった事もあり、俺が診察した。

腹痛と嘔吐……


胃腸炎なのは症状からでも予想はついた。


体力があまりないみぃちゃんにとっては辛すぎる症状だよな。

早く回復するといいんだけど……

とりあえず脱水を防ぐ点滴をする。


喘息の発作が起こってないだけマシだよな……

ICUで様子を見ることになり、日向は心配そうにみぃちゃんを見てる…


「樹」

そう呼ばれて振り向くと、彼方と司が居た。

「みぃ、ICUで看てくれるんだって?」

「あぁ、ちょっと今の状態じゃ、病室じゃ危うい事もあるし、幸いベッドに空きがあるからね」

「助かるよ。俺も日向も安心出来る」

彼方はホッとした表情をした。


「救急の患者さんが増えてきたら教えて。こっちはいつでも移動出来るから」

「了解」

司は、ベッドで眠るみぃちゃんに視線を移す。

「診察する?担当患者さんの事は知ってたいよな」

「ありがとう。そうさせてもらうよ」

そう言って司はみぃちゃんの側へ近づいた。
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