俺たちの妹・2
「とりあえず、みぃはまだ完全に回復してる訳じゃないから、腹痛がなくなるまでは入院ね」
「はぁい……」
つーくんは病室から出て行った。
まだ暫くは入院か……
早く良くならないと……
「みぃ」
「なぁに?」
「焦らなくていいからね。だからしっかり治そうな」
「っっ‼︎ ……うん」
葵は私の不安で焦る気持ちを汲み取ってくれた。
私が今退院したところで、みんなの負担になるのは分かってるから、しっかり治さないとよね……
ジクリ……
っっ‼︎……
まだあるお腹の痛みに、そっと体を丸める。
「みぃ?まだお腹痛む?」
「ん………少し」
「ちょっと辛そうだね、司さんに連絡しようか?」
この痛みがいつまであるのか分からないし……
「お願い……」
葵はナースコールをしてくれた。
「みぃ、痛いね……」
葵は、お腹をゆっくり撫でてくれた。
「みぃ。また痛み出した?」
つーくんが来てくれた。
「うん……」
「痛み止め入れておくね」
つーくんは、点滴に痛み止めを入れてくれた。
暫くすると痛みは和らいできて……
ホッと息を吐いた。