俺たちの妹・2
「発作は?」

「昨日出たんですが、結構酷くて点滴して抑えました」

「分かった。まだ出やすいって事だね」

日向の言葉を聞きながら、聴診をする。


喘鳴が聞こえる。心拍も早いし、いつ発作が出てくるか不安定だな……


「入院……ですか?」

「本当は入院してもらいたいけど、この前したばっかりだもんな……
極力避けてあげたいから、今回は様子見にしてみようかな」

「美晴が喜びます」

日向は心配そうにみぃの顔を覗き込みながらもホッとしていた。

「ただし条件はあるよ」

「それは勿論です」

お互い医者同士だから、話がスムーズに進む。

「点滴は毎日。酸素着用。
熱が下がってもすぐに家事はダメ。
みぃなりにご飯も頑張って欲しいかな……」
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