俺たちの妹・2
母さんの言葉にみぃは寂しそうに微笑んだ。

その微笑みを見て、俺はチクリと胸が痛んだ。



そうか……俺はみぃに寂しい思いさせちゃってたんだな……

その事を聞いて母さんの機嫌も更に悪くなったんだ……


「みぃ、今週はまだ会えてなくてごめんな。また時間作るから」

「……いいの、葵の大切な時間邪魔したくないし……」

「もう、 みぃちゃん‼︎ そうじゃないでしょっ‼︎」

何故か母さんに怒られるみぃ。

「春子ママ……でも葵にとったら今の時期は大切だから」

「葵‼︎」

「っっ‼︎ はいっ‼︎」

「あなたにとってみぃちゃんはどんな存在なの?」

突然聞いてきた母さん。

「勉強や仕事の為に、放ったらかしにしていい存在?」

「………そんなつもりはないんだけど……」


「葵にとってはそうでも、みぃちゃんにとってこの夏休みは寂しい思いしてると思うわよ?」

母さんの言葉は俺に突き刺さった。

「春子ママ、ほんとにいいの。葵をそんなに怒らないで……」

みぃは、俺が母さんに怒られる事を申し訳なく思っている様だ……

「だめよ、みぃちゃん。葵には今言っておかないと、ずっと気付かないんだから」

確かに母さんの言う事は間違っていない。

俺は今の今までみぃが寂しい思いしてるなんて気付かなかったんだから……
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