俺たちの妹・2
「まぁまぁ、母さん。とりあえず葵もここに座って飯を食べよう。話しは食べ終わってからでも出来るだろう?」

助け舟を出してくれた父さん。

「春子さん、とりあえず食べましょう。葵は逃げないだろうし」

ひな兄は笑いながら言ってくれた。

「もう、パパも葵には甘いんだから」

そう言いながら、椅子に座った母さん。

俺は空いていた、みぃの向かいに座った。



豪華なご馳走をお皿に取って、

「頂きます……」

食べ始めた。

「美味い」

「ふふ。みぃちゃんと日向くんも手伝ってくれたのよ」

少し時間を置いたおかげで、母さんの機嫌も少しは和らいだみたいだった。

「みぃ、ひな兄、母さん、ありがとう」

「どういたしまして」

「私は途中で寝ちゃったから……」

「それでも嬉しいよ」

「しっかり食べなさいね」

なんだかんだで、母さんも勉強しすぎない様に心配をしてくれてるんだよな……

母さんの優しさも気付けた出来事だった。




みぃは、お皿に盛られたおかずと睨めっこしながら少しずつ食べ進めていた。

「美晴、もう少しだから頑張るんだよ?」

「………うん」

少し歯切れが悪い気もするけど、仕方ない事だよな……
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