俺たちの妹・2
ひな兄から、嬉しい言葉をもらった。


「ほんと?」

「ほんと。だから、美晴の存在が葵にとって負担になる事はないよ。大丈夫」

ひな兄の言葉を聞いて、みぃはホッとしていた。

「………よかった」


「じゃぁ、これからはみぃちゃんにもう少し気を使いなさいよ、葵」

「そうだね。みぃごめんね」

「葵、謝らないで」

「でも………」

「勉強の邪魔はしなくても、負担な存在なのは変わりないから……」


そんな負い目を感じなくていいのに……

「みぃちゃん、男の子には思う存分頼って甘えちゃっていいのよ」

母さんがみぃに優しく声を掛ける。

「そうだよ。葵は、みぃに頼られるともっと頑張るから。だからみぃの思う事を言ったらいいんだよ」

兄貴も何故か参戦してきた。

「…………でも」

「美晴、家でも言ったよな?自分の気持ちに素直になっていいんだよ」

ひな兄の言葉に小さく頷いたみぃ。


みぃに素直な気持ちを吐き出す事を、我慢させてたんだな……

「みぃ、我慢しないでみぃの素直な気持ち俺に教えて?」

「…………面倒くさいよ?」


「それでもいい。そんな事思わないけど」


「勉強の邪魔はしたくないの……大切な事だから……でもね、邪魔はしたくないけど……会えないのは、やっぱり寂しいかな……」


今ようやくみぃの本音が聞けた気がする。


「俺もみぃに会えないのはほんとは寂しいんだ。だから、時間作って会いに行くよ」



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