俺たちの妹・2
コホッ……コホッ…コホッ…

みぃの部屋から突然、咳込みが聞こえてきた。

俺は急いで司さんに連絡を入れた。


カチャ…

俺はみぃの部屋の扉を開けた。

「みぃ?」

コホッ…コホッ…コホッ…

みぃは、ベッドから起き上がり咳込んでいた。

「コホッ…あ、コホ…おい…コホコホッ」

涙目で訴えるみぃ。

とりあえず吸入を吸わせなきゃ……

俺は、ベッドの横の机の上にある吸入を取って、みぃに吸うように促した。

「みぃ、ゆっくり息してごらん。スーハーだよ」

うまく吸えなくて、落ち着く様に声を掛けて、みぃの背中を摩りながら、深呼吸をうながす。

コホコホッ…コホッ…ヒューッ…コホコホッ…ヒューッ…コホコホ

やばい、発作が誘発されてる。

「みぃ、しっかり吸ってごらん」

コホコホッ…ゴホゴホッ…ヒューッ…ゴホゴホッ…

「大丈夫だよ。ゆっくり息しよう……
スーッ…ハーッ…スーッ…ハーッ…」

ゴホゴホッ…スーッゴホゴホッ…ハーッゴホゴホッ

必死に深呼吸をしようとしてくれているんだけど、咳が邪魔してなかなか出来ない……


チラッとメールを確認すると、

『連れてきて』

とあったので、俺は迷わずみぃを抱えて玄関を飛び出し、エレベーターに飛び乗った。
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