俺たちの妹・2
「溜め込まないで欲しいのに……」

「美晴は溜め込んじゃう事が多いからな……」

どうしたらいいのか……

「俺は出来るだけみぃの側に居るようにするよ。大学の話も少し避けてるみる」

「あからさまに避けるのは返って逆効果だから気をつけるんだよ」

「うん、分かってる」

葵は、真剣な顔をしながら答えてくれた。

葵は頼もしい存在になるな……



「あ、日向」

「司さん。美晴、どうですか?」

「あまり良くはなってないかな……今は薬で落ち着いてるんだと思う」

「葵が美晴の元気があまりないって……」

「大学の事を気にしてるんだと思う。辞める話が出てから大きな発作が出たのは初めてだったから……」

「司さんは辞める方向で話をしますよね?」

「…………そうだな〜。伝えるのは心苦しいけど…みぃの身体は悲鳴をあげてるしな……休学か退学かどちらかをする様には伝えるつもりだよ」

「分かりました。伝える時は俺にも声掛けてもらってもいいですか?一人で聞くのは辛いだろうから……」

「分かった。みぃは一人で耐えちゃうからな……」
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