俺たちの妹・2
「ひな兄、大好きっっ」

思わず、ひな兄の腕に抱きついた。

「おっと…美晴が喜んでくれるなら、俺は協力するよ」

「ありがとう」

「でもその前に、体調しっかり治さないとな。そうじゃないと、何も出来ないよ」

「うん、頑張る」

ひな兄と話して、落ち込んでいた気分が軽くなった気がした。





その日の夕方……

「みぃ…」

つーくんとひな兄がやって来た。

「つーくん…」

「今後の事を話そうか」

「うん」

とうとうこの時が来た……

「日向が朝から俺のとこに来たよ」

「ひな兄、すぐに行ってくれたんだ」

「美晴のためだたからな」

ひな兄は私の手を握ってくれた。


「日向から聞いたよ。…………みぃ、今回大きな発作が起こって、みぃの身体はあまり良くない状態なんだ。療養が必要だよ。だから……







大学は退学か休学しようか」



やっぱり………今も入院してるしそうだよね。

思わずひな兄の手をギュッと握った。

「…………………ぐす」

自分の中で納得してるハズだし、考えてもいた事なのに、『分かった』

その言葉が言えなくて……

涙が溢れてきた。

もう、葵と一緒に通えない。

もう仲良くなったお友達と学校では会えない。

もう、学校に通う事はない………


そう思うと、やるせない悲しい思いが溢れ出した。

「今すぐには答え出さなくていいからね。とりあえず今は身体を治す事に専念しよう」

「…………うん」

「みぃはほんと頑張ってるよ。だから、大学を辞めても出来ることはあるよ。俺も一緒に考えるから。だから、社会から置いていかれる事は考えちゃダメだよ」

つーくんは優しく頭を撫でてくれた。
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