俺たちの妹・2

彼方side…

みぃに書類を指摘された時は驚いた。

まさか、みぃに指摘されるなんて夢にも思ってなかったから……

その事を両親に話したら、最初は驚いていたけど、『流石私達の子どもだな』って自慢気に言ってた。

みぃは無理をすると体調を崩すのが目に見えていて、働きに出るのは難しい。

ボランティアも体調見ながらできる範囲だしな……

だけど、俺の仕事はやってもやっても溜まっていく一方で……

正直、みぃの存在には助けられているんだ。

この日もみぃにお願いしていた資料の回収をしに行くついでにご飯を食べる事になった。

新と遊んでいるみぃはほんとに穏やかな表情で……

新がみぃにとっては癒しそのものなんだろう……

時折見せる、寂しそうな表情は俺たちは見逃さない。

葵と俺は目を合わせて苦笑した。


暫くして、賑やかな夕食が始まった。


みぃは、みんなが喋っている姿をにこにこしながら見ている。

みんなと同じ空間に居れるだけでも嬉しいんだろう……


「美晴、食べれたか?」

日向がみぃの側に行く。

「ひな兄、みんなが楽しそうに食べてるの見てたら、食べるの忘れてた」

みぃのお皿を見ると、まだ手をつけられてなかった。

「そっか、食べなきゃダメだろ?」

日向も思わず苦笑いだ。

「はぁい……」

みぃは、ゆっくり食べ始めた。

最近は食欲が戻ってきたから、安心してるんだけど、ちゃんと見てないと、食欲に貪欲でないみぃは、今みたいに食べ忘れとかあるみたいで…

日向も葵も気に掛けてる事の一つだったりする。

「みぃ、食べ終わったらまた新と遊んでやって?」

「うん。あっくんもみんなと食べてるもんね」
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