俺たちの妹・2
俺はみぃの部屋へ近づきそっとドアを開けた。

「ゴホゴホッ、ゲホゲホッ……」

「みぃ、ゆっくり呼吸して〜。吸入吸うよ〜」

「スー、ゲホゲホッ、ハー、ゴホゴホッ、ゲホゲホッ、ゴホゴホッ」

「みぃ、ゆっくりでいいから落ち着こう」

葵は、みぃの背中を撫でながら声を掛ける。

「ゲホゲホッ、ゴホゴホッ、ゲホゲホッ、ゴホゴホッ」

「美晴、音が悪いから酸素付けるね」

日向もテキパキと診察をこなす。

「ひな兄、みぃちょっと熱あるかも」

「これで測ってみて」

二人の連携プレイが凄い。

「あ、兄貴、ちょっとさゴミ袋と濡れタオルお願いしていい?」

俺を見つけた日向が頼みごとをしてきた。

「何に使う?」

「ちょっと美晴の顔色悪くなってきてるから、嘔吐受ける様と、熱上がってきた時の冷やすやつ」

「わかった」

日向もしっかりしてきてるな………
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