俺たちの妹・2

大学に入ってから、葵と一緒にいる時間が減ったのもあって………

葵の交友関係が分からない……

「お前ら、茶化すだけなら帰れよな……みぃ気にしなくていいからね」

そう言って頭を撫でられた。

「「「「………‼︎‼︎‼︎ 」」」」

「………葵が甘い」

「彼女さんにはこんな顔するんだね」

「麗奈の入る隙はないって。お前、
全然相手にされてないじゃん。諦めな」

「………………」

私はこういう時どうしたらいいんだろ?

せっかくのお友達との時間を、優先してもらうべき?

葵の言葉に甘えちゃっていいの?



分からない………



「みぃ?ご飯食べた?」

フルフル

首を振る。

「じゃぁ、一緒に食べよ。お腹空いたよね」

葵は、もう友達の事は無視すると決め込んでるみたい。

「ねぇ、お友達いいの?」

「ん?いいの。いつもあんな感じで茶化してくるだけだから。食べたかったら食べるでしょ」

葵は、結構誰でも平等に接するから、友達も自然と増える。

こんな風に接する友達は初めてで少しビックリ。
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