俺たちの妹・2
麗奈さんを含め他の3人は、注文をするため注文カウンターへ向かった。

「葵、ごめんな。彼女さんもごめんね」

「え?」

「麗奈の事。気を悪くしたんじゃない?」

フルフルと首を振る。

「………葵、ほんとに?」

私の行動を見て苦笑したお友達。

「みぃは、あまり本音言わないから……きっといい気はしてないと思う」

また葵にはバレてる……


「だよな。ほんとごめん。次からは止めるから」

「イヤ、楓(カエデ)には無理だろ」

「まぁ、俺もあまり知らない奴らだからな……
でも、人の気持ちくらい汲み取って欲しいと思うよ」

葵が名前で呼ぶ人はきっといい人だ。


「楓くん」

「………俺?名前、呼んでくれるの?」

「葵が名前で呼んでるから……ダメ、だった?」

「ううん、名前で呼んでくれて嬉しい。
俺は橋本 楓(ハシモト カエデ)。みぃちゃんって言うの?」


「初めまして。城之内美晴です」

自己紹介をしてにっこり笑った。
< 66 / 612 >

この作品をシェア

pagetop