俺たちの妹・2
大学生活は、思ったよりもハードで……
慣れない生活を続けているからか、最近あまり食べられない。
「じゃぁ、俺のスープあげるから、それだけでも飲んでくれる?」
葵は、無理強いはせず、できそうな事を提案してくれた。
「わかった」
注文を聞きにきたウェイトレスさんに注文して、ご飯が来るのを待つ。
「みぃ、朝と夜は食べれてる?」
「少しだけど……」
「そっか……少しだけでも食べないと大変な事になるからね」
「………うん」
食べる量が減ってから、朝と夜に、かな兄か、ひな兄が必ず診察してくれている。
葵は知ってるかな?
「かな兄とひな兄が、お家で診察してくれてるの。
だから、葵も心配しなくても大丈夫だよ?」
安心させるための言葉。
「かな兄もひな兄も診てくれてるんだね。良かった。
俺ももう少し知識増やせれば診れると思うんだ」
葵は優しく微笑んでくれた。