俺たちの妹・2

「みぃ、気にしなくていいからね……」

そう言ってくれた葵だったけど………






今、私の目の前にいるのは、紛れもなく深山さんで……


初めて深山さんと会ってから既に2週間が経っていた。

初めて会った次の日から、深山さんは、私の前に1人で現れて、私への侮辱を聞かせてくれていた。


深山さんは流石医学部だけあって、頭がいいから、私が葵に告げない限り、バレない様にしている。

私には、『ほんとは元気なのに、体が弱いフリをしている』
と言いふらすという脅しも忘れずに……


だから、2週間私が登校している日は懲りもせず、私の前に現れている。

そして、葵がここにやってくる時間には私の前から去っていく……


そんな日々が続いていた。


今日も、私の前に座って話し始めていた深山さん。


私達って、側から見たら仲良くしている様に見えるのかな……



ほんとは数日前からあまり体調が良くないんだけど、なんだか休んだら深山さんに負けた気がして、休めないでいた。
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