俺たちの妹・2


「葵くんには体が丈夫で、葵くんの事を支えてあげられる人がいいのよ。
それなのに、あなたは体調をすぐに崩して、全くふさわしくないわ」



「ッッ‼︎………」

深山さんの声が反響される……

今日は定期検診の日だから、葵とご飯食べたらいくつもりだけど……

病院まで辿り着けるかな………


俯いている私の視線の先は、自分の手元が二重に見えてきていた………


気分も悪くなり、自然と口元に手が行く。

ここで、席を立ったら負けかな………

でも今はそんな事を言ってる状態ではないんだけど……


それでも次々と深山さんの口から出てくる言葉達を私は聞き取れきれなかった。






言いたい事を言ってスッキリしたのか、突然立ち上がった深山さん。


やっと解放される………

と力を抜いた瞬間襲って来た吐き気。


深山さんが去るまでは立ちたくない……

私の中の小さなプライドだった……
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