俺たちの妹・2



「葵には言ってあるからね」



そう言って私を抱き上げてトイレを出て歩き出した楓くん。



「とりあえず、トイレにずっといると、みいちゃんもしんどいだろうし、保健室で休んでおこう」

楓くんは私を抱きかかえて、保健室に向かっているみたいだった。


もう、お礼を言う気力もあまりない……



ごめんね……楓くん
< 84 / 612 >

この作品をシェア

pagetop