俺たちの妹・2

楓side…

たまたま葵と選択科目が別な日に、1人でいつものカフェへ足を運んでいた。


あれ?

麗奈じゃん。


カフェから1人出てくる麗奈を見た。



まぁ、1人で行動したりもするよな……



そんな事を思いながらカフェに入ると、いつもの席にみぃちゃんがいた……


でも、なんか様子が変な気がする……


「………みぃちゃん?」


声を掛けてみたけど、顔をあげてくれなくて、なかなか視線が合いそうになかったから、しゃがんでみた……

「どうしたの?」


突然涙を浮かべたみぃちゃんに焦った。


気分が悪いと言ったみぃちゃんは今にも倒れそうだった。


吐き気もあるみたいだったので、葵には悪いけど、そっと抱き上げてトイレへ向かった。

ッッ‼︎

なに、この軽さ……

軽すぎだろ………



俺はみぃちゃんの体重の軽さに驚いた。


俺の腕の中で蹲るみぃちゃんは一段と小さく見えた。
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