俺たちの妹・2
保健室の先生に頼りにされてるって、葵どれだけ凄いんだよ……
「熱は測っておきましょう」
先生はそっと挟むと、おデコに手を当てた。
「……少し上がってるかも知れないわね」
ピピ、ピピ、ピピ……
37.8………
ガラッ
「洋子さん、みぃ来てますか?」
葵が保健室に到着した。
「葵くん、来てるわよ。みぃちゃんのお友達が運んでくれたみたい」
「楓、ありがとな。助かった」
「あら?2人は知り合い?」
「洋子さん、俺の方が先に友達だから……」
「ふふ、そうなのね。てっきり葵くんにライバルが出来たのかと思ったわ」
俺と葵をライバルだと勝手に決め付けていた先生……
「葵には勝てないから、ライバルなんてなりたくないですよ……」
「俺も楓とはライバルにはなりたくないな……」
「なぁんだ。三角関係で楽しめるかと思ったのに……」
「「楽しまないで下さいっっ‼︎」」