俺たちの妹・2
「はいはい、ごめんなさい。
ついつい楽しくて……」

そう言いながらも手は休めず、色々みぃちゃんへの看病をしてくれている先生。


「少し、戻したみたいだから、体はあげておく方が良さそうね」

「戻したの?」

「あぁ、カフェの椅子に座ってたんだけと、立ち上がれないくらいだったよ」

「どうして、その状態でカフェに居たんだろ……
講義中に気分が悪くなったなら、みぃなら、保健室へ行くと思んどけど……」

確かに葵の言うとおりだ。

講義が終わったら迷惑掛けたくないみぃちゃんは保健室へ向かうだろうな………




なのにどうしてカフェへ?




「カフェに来てから具合が悪くなった?
…………いつから体調悪かった?
みぃの事見れてなかったのかな……」

葵の呟きが痛い……



「それよりも先ずは病院へ連れて行ってあげなさい。
ここではそんなに治療はしてあげられないから……」


「今日は定期検診なので、もともと病院へ行くつもりでした。
前回はなんともなかったのに……
この2週間で何か変わった事あったのかな……
俺が側にいて気づかなかったなんて……」
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