俺たちの妹・2
「葵と……お友達かな?
連れてきてくれありがとな」

「みぃはどんな様子ですか?」

「前回の検診では問題なかったんだけど、こうも急に悪くなるのは珍しいかな……何か原因知らない?」

「さっき俺らも話してたんですけど、1人の女の子が関わってるんじゃないかと……」

「………………女の子?」

「葵の事を、好意的に見てる子です」

楓がすかさず答えてくれた。


「………………ほんとみぃは頼らないよな」


楓の言葉だけで何かを察したのか、司さんは渋い顔をしていた。


「俺、その子とみぃが接触してるなんて全然気付かなくって……
すみません」

「葵が謝ることはないよ。葵にバレないように仕組んでただろうし……
ただ……………」




「「ただ?」」

「みぃにストレスがかかり過ぎてる……
だから、今回吐き気という形で体に現れたんだと思う」
< 98 / 612 >

この作品をシェア

pagetop